日 時 : 2012年12月 9日 13時00分〜16時00分
場 所 : 三重県立特別支援学校 北勢きらら学園 木工室
参加人数 : 28名
概 要 : @ 門先生のご講演「9つの重要なコミュニケーションスキル」
・PECSの6つのフェーズと並行し、その他の重要なコミュニケーションスキルの学習を行っていくと
良いです。
・「好子」の要求の学習は、フェイズ1から順に指導していきます。「好子」第一主義です。
・「手助け」の要求は、手助けが必要な場面を設定し、指導します。
「てつだって」→「てつだって」「ください」→「○○」「てつだって」「ください」の順に指導。
・「休憩」の要求は、退屈・課題が難しい 又は、動機づけが弱い場面を設定し、学習を進めます。
通常は2分にタイマーを設定します。一日に休憩できる回数は決めておきます。
・「いいえ」「はい」は、「いいえ」から教えます。
・「まって」「だめ」の理解は、いろいろな方法があります。NOシールを使用、回数の制限、代替物、
スケジュールで提示等。ポイントは、「ダメ」を伝えるために、絵カードをブックから取り除いては
いけないことです(カードは言葉の代わりなので)。
・「活動間の移行」は、好子を提示し、動機付けをします。
学習が進んだら、スケジュールに好子を組み込むこともできます。
・「指示に従う」学習は、子どもが慣れ親しみ、楽しめる、見通しが持てる活動から始めると良いです。
・「スケジュールに従う」学習は、活動間と活動内の種類があります。いろいろな方法がありますが、
見えない時間や見通しを視覚化することは大切です。
・PECSを定着させるには、実例を多く撮影し、共有することが大切。
A 事例報告:
(1)D児
・絵カード学習からiphoneの使用に発展した実践。
・「表出」が豊かになり、笑顔が増えました。学校周辺のコンビニで、iphoneを使って買い物を
することができました。
(2)E児
・ご両親が外国語籍で、家庭での主な言語は、ポルトガル語。好きなものがあまりなく、受動的な態度。
・フェイズ4、属性語までスムーズに学習が進みました。絵カードで積極的に伝えることが増え、笑顔が
増えました。
《ポイント》
◇ 「表出」コミュニケーションの学習には、PECSが有効。
◇ PECSは般化を念頭に起き、生活の中で活用するように学習計画する。