日 時 : 2013年 5月26日 13時00分〜16時00分
場 所 : 三重県立特別支援学校 玉城わかば学園 会議室
参加者数 : 41名
概 要 : @ 事例報告
(1)F児
・「自分のしたいことが伝えられない、遊びの終わりが理解できない」ことが主訴。
・好子をカードで要求する学習や、食事時に「おかわり」のカードで要求する学習を進めました。
好きな三輪車をカードで要求できるようになりました。「おかわりカード」がなくなったら、おかわり
の終了を理解し、穏やかに過ごすことができました。
・今後は、弁別学習にとりくみます。好子アセスメントをし、対応チェックもしながら進めていく予定
です。「くださいカード」など述語カードを構成した要求や「待つ」学習、援助の要求もとりくんで
いきたいとのことでした。
(2)G児
・「好子はたくさんあるが、時々探索行動をすることがある」、「ダメの理解が難しい」、「同じチーム
の先生や次年度引き継ぐ先生にPECSを理解してもらえないことがある」が主訴。
・「アセスメントをしっかりし、そのカードをしっかり準備するところから」、「よく使用するカードは
数枚作りだめをしておくと良い」、「カードはことばの代わりなのでダメな場面でもブックから取り
外してはいけない。回数制限・待つ学習・NOサイン等を指導し、ダメを学習していく」と門先生、
久賀谷先生にご助言をいただきました。
・「PECSを理解しない職員・関係者には、まず成功例を多く紹介していく。その際は動画を撮影して
おき、その動画を見ていただくことがポイント」とのご助言もいただきました。
A グループ討議
・教員(正会員と準会員)、保護者、その他関係者ごとの5つのグループに分かれ、グループ討議を行い
ました。討議後は、各グループで話し合ったことを発表し合いました。
・いろいろな質問・悩みが出されました。
「兄弟がいるのですが一人ひとつブックは必要ですか?」→「必要」
「フェイズ1は2人で指導ですが、人手不足で難しいです」
→「養護教諭さんにお願いする等、工夫をしながら進めてほしです」
「好子にお菓子を使用することがありますが、他の生徒がいるので悩んでいます」
→「好子はお菓子だけではないので、柔軟にアセスメントをして
いただきたいです」 などです。
《ポイント》
◇ 好子第一主義。頻繁に好子アセスメントをし、カードの準備をする。
◇ フェイズ1・フェイズ2はとても重要なので、体制つくりを工夫する。2人体制で指導を行う。